学習のポイントと感想

「シルバーバーチ読書会」

2020.11.7 / 8 

「救済」と「宗教」の2つの観点から見たスピリチュアリズムの全体像

●スピリチュアリズムの全体像の学習について

今年は、1年かけて「救済」と「宗教」という2つの観点から見たスピリチュアリズムの全体像を学習しています。スピリチュアリズムの全体像を学ぶということは、「スピリチュアリズムとはどういうものか」「霊界の高級霊たちはなぜスピリチュアリズム運動を起こしたのか」ということを知ることです。スピリチュアリズムの最も重要な内容と言えます。

この日本では、「シルバーバーチの霊訓」を読んで感動する人が増えてきています。シルバーバーチを読む人が増えるのは嬉しいことです。しかし、その内容を正しく受け止めているかということになると、多くは「感動した」「素晴らしい思想だ」で終わっています。しかし、それでは霊界が総力をあげて地上に送りだした最高の叡智である「シルバーバーチの霊訓」の価値が全く分かっていないということになります。「シルバーバーチの霊訓」の示す内容は時として厳しいものもありますが、それは地上の悲劇を一掃し、地球を神を共通の親とする霊的同胞世界に導くための道しるべなのです。

「シルバーバーチの霊訓」の示す内容は多岐にわたり、全体を把握するのが難しいということもあって、その価値が分からずにいる人も多いかもしれません。そこで、地上人が分かりやすいように、シルバーバーチをはじめとする高級霊たちから送られてきた高級霊界通信の内容の最も重要なポイントを、一番大きな観点からまとめたものが「スピリチュアリズムの全体像」です。

スピリチュアリズムの全体像は「救済」と「宗教」という2つの観点からみることができます。読書会では、スピリチュアリズム運動についてより深く理解し、より身近なものとなるようこの2つの全体像を繰り返し学習してきました。今月は、この2つの全体像の重要なポイントを再度確認し、その共通するキーワードにそってスピリチュアリズム運動の本質を改めて学びなおしました。

●2つの全体像に共通する4つのキーワード

「救済」と「宗教」という2つの全体像は、スピリチュアリズム運動という1つの大プロジェクトを、2つの違った観点からみたものです。したがって共通するキーワードがいくつも出てきます。

・地上世界の実態……霊的無知
・大改革の武器………霊的真理
・最終目的……………霊的同胞世界
・地上人にとって一番大切なこと…霊的成長(霊的成長至上主義)

〈救済の観点〉
地上世界は人類の霊的無知から引き起こされた物質中心主義と利己主義に支配され、様々な悲劇に覆われた暗黒の世界になってしまいました。イエスをはじめとする霊界の高級霊は、こうした地上の悲劇を何とかなくし、地上人を救いたいと考えました。人類を救済するために霊的真理をおろして、霊的無知を駆逐しようと計画したのです。高級霊によって地上にもたらされた霊的真理によって霊的覚醒した人間は、これまでの物質中心の生き方から霊中心の生き方へと変わり、霊的成長していきます。このように霊的成長して救いを得ていく人が増えていくことで、地上は神を親とする霊的家族として生きる世界――霊的同胞世界になり、全人類の救済が達成されることになるのです。

〈宗教の観点〉
地上の宗教は、霊的無知から間違った教えを説いて人々の魂を霊的牢獄に閉じ込め、霊的成長を阻害してきました。霊界の高級霊たちは、そうした間違った宗教をなくし、霊界と同じ正しい宗教を地上に確立しようと、霊的真理を地上におろしました。その霊的真理に出会い、これまでの宗教の間違いに気づいてそこを離れ、正しい信仰生活を送っていこうという人間が増えていくようになります。すると地上の間違った宗教は徐々に淘汰され消滅していきます。正しい宗教では霊的真理に沿った日常生活を送ることがそのまま信仰実践となり、霊的成長していくようになります。こうした正しい宗教が目的としているのは、一人一人の霊的成長と神を中心とした霊的同胞世界の確立なのです。

参加者の感想

霊的真理(知識)の普及が必要なのは、スピリチュアリストの私にはよく分かっているつもりですが、残念なことに家内や息子たち、友人など私の周りの関係者、人たちにはその必要性すらないように受け止めていると感じられます。要は水を持っていっても、のどが渇いていないのか、水(霊的真理)を飲もうとしません。聖書にかかれている通り、言葉は悪いですが、これでは‟豚に真珠”です。私も残り少ない人生の中で、その真理普及の使命を果たそうと思ってはおりますが、自分でできる中で精いっぱい努力していますが、なかなかその効果が表れてこないジレンマがあります。このような今の状況で果たしてよいものだろうかといつも課題意識をもって生活を送っています。今生の使命を成就するため、使っていただくための霊界の導きを常に祈っています。(60代男性)

世の中には悲劇がまだまだ多く存在していること。そのことで悩み悲しむことも時にはありますが、今日の最後に学習した『シルバーバーチの教え』の中に勇気と希望を感じ取ることできました。そのシルバーバーチの教えは、「あなた方みずからが毎日の生活の中で霊的真理を知った者はこれだけ立派な生き方ができるのだということを率先して見せることです。」日々の生活の中で霊界人の援助の中、自信に満ちた生き方をして人々の手本になれるよう努力していけたらと心を新たにし、感動しました。(40代男性)

霊界サイドでは必死にスピリチュアリズム運動がおし進められている、ということを非常に強く感じることができ、24時間365日休むことなく働きかけがなされていることに深い愛と感動、感謝の思いでした。こちらの思いや準備によって道具として使ってもらえることを知っていることはスピリチュアリズム運動の地上サイドの役割を果たす大切なものであり、霊的成長が為される必須項目でもあり、究極の理想である神に近づきたい本能が内奥で指し示す地上人生の歩み方なのだとつくづく感じました。物質にまつわる様々なものに惑わされることも多いですが、霊こそ実在、自分の本体が霊であることを意識して日々を生きていきたいと思います。(50代女性)

スピリチュアリズムの最終目的である霊的同胞世界の確立は、霊界主導で進められていますが、地上の道具がなければ達成困難ということです。今、スピリチュアリズムに導かれて、真理の学習ができているということへの感謝と同時に、摂理に沿った生き方をして人々に手本を示していかなければならないという責任感が湧いてきます。少しでも霊界の道具として使ってもらえるようになりたいと強く思いました。1日のうち、どんな時も、霊界、守護霊のことを思い出し霊的な視野で過ごせるよう努力したいです。(30代女性)

本日の読書会は「救済」と「宗教」の2つの観点から見たスピリチュアリズムの全体像の再確認と、霊界の宗教である「真の宗教」について詳しく学習しました。我々スピリチュアリストが率先して実践すべき「真の宗教」とは実はきわめてシンプルなものです。それは「霊主肉従の努力」「利他愛の実践」「苦しみの甘受」の3項目ですが、シンプルなことほど実践に移すことは困難なことは、スピリチュアリズムを真剣に学んだ人なら誰しも痛感していると思います。なぜなら私たちは物質界に肉体を持って生活している地上人だからです。地上世界、特に先進国と言われている社会は、物が溢れ、コマーシャリズムが物欲を常に刺激し、物質中心主義へと導く経済成長が何よりも優先される社会です。その中にあっても、霊的真理に導かれた者は、日々の生活の中で「霊主肉従の努力」「利他愛の実践」「苦しみの甘受」という摂理に一致した生活を実践することで未だ霊的真理に巡り会っていない人々の手本とならなければなりません。そしてその実践を通して地上世界に霊的真理を広めるべく霊界人の道具として地上人生送るべく努力していきたいと思います。(60代男性)

「毎日の生活の中で霊的真理を知ったものはこれだけ立派な生き方ができるのだということを率先して見せることです」とても難しく思います。今の自分はまだまだだと反省ばかりです。常々霊的真理にそった生き方を実践しようと心がけていますが、理不尽なこと、残酷な事件を見聞きする度に怒りがこみ上げ、つい感情を抑えきれない時があります。どんな時も冷静に霊的視野で物事を受け止める自分になり、その考え方生き方を見せられるようになりたいと改めて思いました。(40代女性)

今日は救済の観点と宗教の観点という2つの観点から見たスピリチュアリズムの全体像の共通点について学習しました。共通する4つのキーワードとして明確に示されたことで、より広い視野でスピリチュアリズム運動について理解することが可能となりました。図を用いて理解し、キーワードでポイントをおさえることで、より簡潔明瞭に説明ができるようになると感じました。とても分かりやすかったので、一層イエスをはじめとする高級霊たちの愛がひしひしと伝わってきてとても感動し、心からその愛に感謝しました。霊界の億万の高級霊たちが自ら率先して自らを犠牲にして私たち同胞のために働いてくださっていることを地上で知ったからには、その示された手本にならい、後に続いていきたい、自分も高級霊の道具として人類救済のために全力で努力し、地上のスピリチュアリストとして神の愛の通路として相応しい存在となれるよう、日々霊的成長のための実践の歩みを重ねていこうとまた決意を新たにしました。(40代女性)

本日の読書会で一番強く感じたことは、高級霊の皆様の願いにこたえられる道具として成長していかねばならないということです。霊界のイエスを中心とする高級霊たちの地上人類に対する深い愛を感じ、知ることのできた私たちはより一層霊界の人たちとの絆を深め、道具としての資質を高めていけるように努力を重ねていきたいと願いました。2つの観点から見たスピリチュアリズムの全体像の学びを通して、イエスや高級霊たちがどのようにスピリチュアリズムを展開していき、最終目的が地上に霊的同胞世界を確率すること、愛と希望に溢れ、奉仕精神にみなぎる世界を目指しているからです。高級霊の皆様の愛の想いが深く胸に入りました。地上にいながらにして霊界の人たちの信仰生活・実践を知り、霊的成長至上主義と人生の目的として歩める地上人生を与えていただいたことに感謝します。霊界の人たちの姿勢を少しでも自分のものにできるように励み、学んだ霊的真理を時期の来た方に届けていけるよう努力を重ねていきます。(40代女性)

私たちはそれぞれが苦悩や悲しみの体験を経て、シルバーバーチの霊訓に出会いました。その教え(霊的真理)に慰められ、苦難に立ち向かう勇気を得てきました。それはスピリチュアリストとしての始まりでした。今まで誰も教えてくれなかった自分自身と自分を取り巻く世界の真実を知ることができましたが、これだけでは霊的真理の真の理解ができていませんでした。霊的真理を地上に降ろそうと計画したイエスを中心とする霊界の思いを知って、深い理解ができるようになりました。なぜシルバーバーチの霊訓が降ろされたのか。それは私たち地上の人間を霊的真理によって救うためでした。ひとり一人霊的真理によって人が救われる人が増えていくことで霊界の最終目的である全人類の救いが実現します。「イエスを中心とする霊界の方々の想いと目標をもって、この地上人生を歩めることは最高の地上人生だと改めて感動しました。(50代女性)

「すべての根源は、地上人の霊的無知から始まる」ということを改めて痛感しました。死後の世界があるということを知るだけではダメで、霊的真理の正確な理解がなければ地上天国は到来しないことを今年1年を通して学びました。今年最後の学びが「霊的真理を手にした者が地上人としての本当に生き方を示す」という内容で、自分自身の責任を改めて感じました。一日一日をもっと大切に霊的真理にそった生活をしていけるように努力していきたいです。(40代女性)

救済と宗教の2つの観点から見たスピリチュアリズムの全体像を学び、今までは、地上の宗教に対してこんなに厳しく言ってもいいのだろうか、と少し思っていました。しかし、霊界側から見れば、間違った宗教ゆえ、人類が霊的牢獄に陥り、悲劇の最大の原因となってしまった宗教を駆逐することが切なる願いであることを実感しました。霊的真理を伝えていくためには必ず宗教の迫害はあると思いますが、イエスを中心とした高級霊界が必死で導いてくださっていることを感じながら、地上人生を霊界の道具としてスピリチュアリズム普及のために歩めることに感謝の思いでいっぱいです。(60代女性)

本日はシルバーバーチの霊訓の中で最も重要な「救済」と「宗教」の観点から見たスピリチュアリズムの全体像を学びました。全体像と体系的に学ぶことがいかに重要かがよく分かりました。真理を正しく理解し、正しく実践し、正確に真理を伝えられるように努力していきます。「霊的真理を知った者はこれだけ立派な生き方ができるのだということを率先して見せることです」とシルバーバーチが言う人間になれるように日々頑張ります。(50代男性)


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