学習のポイントと感想

シルバーバーチ読書会

2018.6.9 / 10 

学習内容――スピリチュアリズムの思想体系2「神観」

今月から「スピリチュアリズムの思想体系2」の学習に入りました。「スピリチュアリズムの思想体系2」では、私たち人間を取り巻く3つの世界について見ていきます。私たち人間はどのような世界に取り囲まれ存在しているのか、私たち人間は周りの世界とはどのような関わりを持っているのか――こうしたことを見ていくことで、私たち人間の置かれている立場を明らかにしていきます。

私たち人間は「神」「霊界」「地上世界」という3つの世界に取り囲まれて存在しています。今回は「神」について学習しました。

●従来の地上世界の神観と霊界の神観

「神」は、人間にとって「死」と並ぶ最大の宗教テーマです。そして、ほとんどの宗教が神を崇拝・信仰の対象としています。ところが、それぞれの宗教によって神についての考え方はバラバラで、神に対する人類共通の認識というものはありませんでした。

地上に存在する宗教を見てみると、自然物や自然現象を信仰対象とする「自然神信仰」や、目に見えない精霊などを信仰対象とする「アニミズム信仰」などが、世界各地に太古から存在していました。また、歴史上の人物を神格化し、信仰・崇拝の対象とする「人物神信仰」もいたるところに存在しています。このように地上には、さまざまな宗教が存在してきましたが、どの宗教もそれぞれの神を持っており、全ての宗教に共通する神観というものはありませんでした。

それに対して霊界の宗教はどうでしょう。霊界にはたった一つの宗教しかありません。地上と違い、霊界では誰もが同じ神を信仰対象とする共通の宗教を持っています。そして霊界人にとっての信仰努力とは、信仰対象である神が造られた摂理に従った生活をしていくことにほかなりません。すなわち日常生活そのものが信仰実践ということです。

●シルバーバーチの神の5つの定義

霊界で、誰もが同じように信仰している神の姿とはどのようなものでしょうか。シルバーバーチはその神の姿を次の5つのポイントで示してくれました。

①創造主としての神

②大霊としての神(遍在する神)③愛の始原としての神

④摂理の神

⑤究極理想としての神

①創造主としての神

神は宇宙・霊界そしてそこに存在する全存在物・全生命体そして人間を造られました。あらゆる被造世界・被造物は全て神がイメージして造られたものです。一般的に言われる進化して別の生命体になっていくということではありません。そして人間は「神の分霊」として一人一人造られました(神は人間にとっての「霊的親」と言えます。)人間だけが他の動物と違い、霊を持った個別の存在として永遠に生きるように造られたのです。永遠に成長しながら存在していく霊的存在、それが人間です。(これをシルバーバーチは「ミニチュアの神」と呼んでいます。)

②大霊としての神(遍在する神)

神は無形であらゆるところに存在します。被造世界の内側にも外側にも、被造物の内側にも外側にも、また摂理の中にも神は存在しています。どこにいてもどんなものでも、神と離れて存在するものは一つもありません。それが「大霊としての神」です。

③愛の始原としての神

2000年昔、イエスが地上に誕生して「愛の神」を初めて明らかにしてくれました。それ以前は、いうことを聞かなければ罰を与える「恐れの神」としてとらえていました。神が人間を愛してくださるということなど考えもつかなかったのです。神は愛から私たち人間を作ってくださり、一人一人に幸せになってほしいと願っておられる――神と私たち人間は"愛"という絆で結ばれた親子関係です。そして同じ神を親とする子ども同士は「霊的兄弟姉妹」ということになります。神との親子愛。人間同士の隣人愛。こうした神を中心とした愛の世界が展開していくことになるのです。

④摂理としての神

神は私たち人間のすべてが「幸せになってほしい」と願われました。同じように被造世界全て被造物すべてが「よきものとなっていくように」と願われました。その願いを完璧にかなえていくために神は"摂理"をつくられたのです。ありとあらゆるものが何一つ例外なく摂理の支配を受けています。摂理の支配から逃れられるものはありません。これまで人類は、神との特別な関係を持てる、必死になって信仰すれば自分たちには神の特別な恩寵がもたらされると信じてきました。しかし、それは間違っていました。「神の特別な恩寵」などというものはありません。どんな宗教に入っていようと、どんな民族であろうと、摂理は誰に対しても同じように働きます。摂理のもとでは、どんな人間も完ぺきに平等であり、公平に扱われるのです。こうした完全平等・完全公平に働く摂理は神の完璧な知からできています。しかしその背後には「すべてのものが幸せになってほしい」という神の温かい愛があるのです。

⑤究極理想としての神

私たち人間は「神の分霊」としてこの地上に誕生しました。霊的親である神の一部を分け与えてもらい、永遠の人生のスタートをきったのです。神の一部をもらった「ミニチュアの神」である人間は、親である神に向かって永遠に近づいていきます。それが人間の宿命です。永遠に神に近づいてはいきますが、融合一体化することは決してありません。どこまでいっても、神は人間にとって「究極の理想・目標」なのです。

シルバーバーチが明らかにしてくれた真実の神の姿は、この5つの神の姿を一つにしたものです。シルバーバーチたち高級霊は、いつもこうした内容の神を実感しているのです。私たち地上人は、物質に閉じ込められていますから、その神の姿を知るにも限界があります。しかし、限られた言語でシルバーバーチが精いっぱい明らかにしてくれた、画期的な神観を自分のものとし、できる限り神に近づいていく努力を重ねていきたいものです。

参加者の感想

今月はシルバーバーチが人類史上初めて明確に示してくれた真実の神の姿「神観」について学習しました。従来の宗教でも創造主としての神、愛なる神というのは説かれていましたが、その内容をより正確に、詳細に届けてくださったことが分かりました。また、①創造主としての神②大霊としての神(遍在する神)③愛なる神④摂理としての神⑤究極理想としての神という5つの要素のうち、一つが欠けても神の真の姿を知ることができないことも学習し、これまでの宗教が神についての正しい理解がない中で突き進み、人々の魂を霊的牢獄に閉じ込めてきたことを思うと、一日も早く神についての正しい理解が広まることを願いました。そして正しい神観が常識となるにつれて既存の宗教は自然淘汰されて行くこともしっかりと理解できました。一番印象に残ったのは、神は「人間」として私たちを創造されたのではなく、一人一人に愛をこめて、幸せになってほしいと願って想像してくださったということです。またそうした愛する全てのわが子に対して完全平等・完全公平に接することができるようにと摂理をつくられたこと、一見冷たく見える摂理の背後に温かい神の愛があるということにとても感動しました。(40代女性)

今月はシルバーバーチが人類史上初めて明確に示してくれた真実の神の姿「神観」について学習させていただきました。重要な内容が凝縮されていて大霊への深い感謝の気持ちが湧き出てくる時間となりました。イエスによって愛の神という概念はもたらされていましたが、それは一部であり、従来の宗教・地上人の見方・考え方ではとても知ることのできない正しい神観がスピリチュアリズムによって降ろされました。全く同じようには実感することはできませんが、霊界の人たちが共通認識している神観を手にしていることを改めて感謝しました。一人一人を個別の存在として創造してくださったという分霊としての深さを改めて感じ、全ての人間を等しく愛してくださるように摂理をお造りになり、どこにいても何をしても神から離れることはない、計り知れない神の愛に触れ、もっともっと霊的成長して少しでも近づいていきたいと願いました。高級霊の方が神の願われる愛の世界をつくるため働きかけてくださり、神の意志を伝えてくださり、同じように霊界の道具となり、一人でも多くの方に神と神の摂理を知っていただけるよう、一人でも多くの人が霊的成長できるようにとの思いがあふれてきました。(30代女性)

学ばなくても神を正しく理解し、神の愛を実感できる霊界の人たちをとてもうらやましく思いました。地上の未熟な私たちには、神を未熟な概念でしか想像できませんでした。こうして学ぶことで少しずつ理解していくしかないのですが、人類の霊性が高くなれば、神の概念が神の真実に近づいていくということは、いつの日か地上に居ても霊界と同じように神の愛を実感できる日が来るということです。なんて素晴らしい未来なんだろうと思います。霊性が高まるとは、利他愛に溢れた世界です。「全生命の根源であるところの愛」は「人間一人ひとりを通して地上に流れ込みます」神の愛を地上に表せる人が一人でも増えるための道具として使っていただきますようにと、改めて思いました。(50代女性)

神の摂理から離れた行いをすると苦しみが与えられ、自分の取った行動が間違っていたことに気づかされます。霊的真理を知ってからは、見捨てることなく私を進化の道に引き戻してくれる摂理は神の愛であると実感します。そして私は神の分霊であるのだから、自分も全てのものに愛を表現していきたいと常日頃思っているのですが、まだまだ道は遠いです。でも遠い道でも一歩一歩神に近づけるように、神と同じく全ての幸せを祈れる人間になりたいと思います。(50代女性)

自然法則(霊的摂理)に自らを適合させることによって霊的成長(進化向上や利他愛)の方向へ自然と向かって行くことができます。その自然法則とは、シルバーバーチの霊界通信で明かされた摂理のことです。霊訓を学び、それを日常実践する意義はそこにあると思います。逆に言うと、摂理から外れた行為は霊的成長とは逆の方向に向かうことになり、原因と結果の摂理通り自分に返ってくることになります。霊的知識のある我々は、その原理を理解しているので、とても恵まれていると思います。時期の来た霊的無知な人々(試練・困難に遭遇している人)にそれを伝える責任がおのずと伴ってくるのもまた、摂理です。(60代男性)

今日はスピリチュアリズムの神観を学ぶことができました。私たちが地上人生を歩んでいく中で大霊の存在を意識し、また神の愛を実感しながら摂理にそった生活をしているか、反省の多い日々です。究極の理想としての神に近づくことを目的としながら、真実の幸福を味わっていきたいと思います。今こうして地上に肉体を持って生かされていることを感謝しながら、少しでも多くの人たちに霊的真理をお伝えしたいと思います。(60代女性)

今日はとてもボリュームがあり、また深い内容のある講義でした。神の本質、特に摂理の神であることをシルバーバーチが強調し、その重要性を説いていたことを再認識できました。神と人間との基本的な関係は、人類のほとんどが正しく認識していません。むしろ誤解し、大きな悲劇をもたらしています。正しい理解が広まることを願います。(60代男性)

シルバーバーチは、神を「創造主」「遍在する神」「愛なる神」「摂理の神」「究極理想としての神」を説いてくれました。今回の読書会で、私がシルバーバーチの説く真理をなぜ信じるのかが解りました。摂理の存在とそれをつくった神について明確にしてくれたからです。摂理について語ることがなかったら信じることはなかったと思います。摂理に対しての理解を深めていきたいと思います。(40代男性)

私がシルバーバーチで一番納得しているところが「摂理としての神」のところです。それぞれ平等とか平和とか世間では言っていますが、人それぞれ違いますし、本当の平等とは……?と考えていましたが、なかなか腑に落ちないでいました。シルバーバーチに出会って色々目からウロコでしたが、この摂理が支配しているというところが本当に私の中で「これだ‼」と思いました。摂理でいろいろな問題を考えると、分かってくるように思います。何か問題が降りかかった時、「今までの結果だ」と、受け入れる気持ちで向かって行けます。(60代女性)

シルバーバーチの神観について深く学びました。従来の地上の宗教では、神についてのさまざまな考え方・信仰が主張され対立してきたところに、霊界の宗教の神観をもたらしたことは革命的なことであったと改めて感じました。霊的真理に出会う前は「神なんかいない」と思っていたことを、いかに霊的無知であり不幸であったか、そしてシルバーバーチの神観に出会えた今は、何と豊かで大きな世界に触れさせてもらったのだろうとしみじみ思いました。(50代男性)

神観について学びましたが、私的に神の存在を意識するのが難しく、理解も乏しかったのですが、本日の学習で、神とは何か、人間一人一人必要だから、分霊として創造されたということが、少しわかったように思います。どの場所にいても祈りはできるということが、本当にそうだなあと感じます。もっと真理の理解が深められるよう自分を高め、霊主肉従の努力をしたいと思います。(30代女性)

神観を学ぶことで、本当の神についての認識を持てました。私たちへの愛が摂理として注がれている壮大な存在と仕組みになっていると思いました。私たちは見えも感じもしない中、神については本当に霊的知識を持たないと分からない。愛情を感じる意識を持てません。正しい知識を広めることで1000年後には霊的大家族として幸せになれるのだと思うと、今もっと勉強しなければいけないと思います。(30代女性)


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