学習のポイントと感想

「シルバーバーチ読書会」

2017.6.10/11

スピリチュアリズムの思想体系1 死後世界観
  ・スピリチュアリズムの死後世界観の概要
  ・幽界の環境とそこでの生活
  ・幽界での霊的純化プロセス

今回は、シルバーバーチの死後世界観のアウトラインと幽界の霊的純化のプロセスを中心に学びました。先回の死の直後についても、これまでにない画期的な内容を確認することができました。死後、幽界から霊界に入っていく様子、目が覚めると霊的グループの中に入っていること、グループとして成長するというプロセスなど、これまで知識としてはあったものの、改めて学習して「こんな意味があったのか」と驚きの連続でした。とくに「幽界の霊的純化のプロセス」を学んだことで、自分たちが霊的存在であることを改めて確信できたことと思います。
今この地上でスピリチュアリズムの霊的真理を手にできることが、どれほど幸運であり、同時に責任あるかを強く意識することができる内容だったと思います。シルバーバーチのもたらしてくれた霊的真理は、単に死後の世界の様子を知らせるだけのものではありません。死後の世界と地上人生との関わりを明確にし、私たちがどのように生きていったらよいのかという道しるべを示してくれたのです。『シルバーバーチの霊訓』に出会えた感謝と喜び、そして真理を手にしたもの者としての使命感を改めて強く感じた学習となりました。

●スピリチュアリズムの死後世界観(他界観)の概要

 

死の直後で、大切なことは「死の自覚」と「霊体の調整」でした。実は、死後自分が死んだことにすら気づかない人間が非常に多いのです。死の自覚ができないと、霊界で生活していくことはできません。

死の自覚ができて始めて入っていく世界が「幽界」です。幽界は実は霊界の一部、霊界の最下層、地上に最も近い霊界です。幽界では、地上的意識・地上臭を拭い去り、純粋な霊的世界である霊界に入るための準備をします。この地上的意識・地上臭を拭い去る過程が「霊的純化のプロセス」です。「霊的純化のプロセス」は幽界の一番の目的であり、幽界はそのためにある世界だと言っても過言ではありません。
死んで肉体がなくなったとはいえ、地上で生活してきた影響はそう簡単にはなくなりません。「こんな家に住みたい」「こんな生活がしたい」と地上時代に思ってきた内容は、まだ意識の中に残っています。幽界ではそうした願望を全て実現することができます。ほしいものは何でも手に入ります。実はそこに幽界の存在の意味があったのです。地上的な欲望や嗜好を全部実現し満足できる楽園のような世界が幽界です。しかし、「こんなものがほしい」「こうしたい」といった思いは、地上的な、利己的な欲望にすぎないため、純粋な霊的世界である霊界へは持っていけません。そこで、幽界の段階で飽きるまでその思いを出し切ってしまうのです。「もういい」「これ以上はいらない」「こんなことよりもっと価値あることをしたい」と自然に思えるようになると、「霊的純化のプロセス」は完了します。すると、自然に眠くなり、目が覚めた時には、自分の霊性にふさわしい界層の霊的グループの中に入っているのです。

●シルバーバーチの死後世界観

 

キリスト教やイスラム教に代表される、これまでの地上の宗教では、死後人間は神の支配する明るい世界「天国」へ行くか、サタンの支配する暗い世界「地獄」へ行くと考えられてきました。キリスト教やイスラム教に限らず、多くの宗教がこうした"善"と"悪"が対峙する「2分的他界観」を説いてきました。
しかし、シルバーバーチは死後の世界は1つしかないと説いています。霊界という1つの世界の中に霊性の違う無数の界層が、グラデーション的に連なって存在するということを明らかにしました。こうしたシルバーバーチの死後世界観を「多層的他界観」と言います。死後最初に入る霊的純化のための世界「幽界」も、実は霊界の一部、霊界の最下層ということです。
死後、初めに入っていく世界が「幽界」です。幽界での霊的純化のプロセスが完了すると、自然に眠くなり、目が覚めると自分の霊性にふさわしい霊界の界層のグループの中に入っています。これまで霊界へ行くと、霊は一人で存在していると考えられてきました。しかしシルバーバーチは、霊界では「霊的グループ」の一員として生活すると言っています。この霊的グループ全体で共同成長できる仕組みが「再生」です。これまでの霊界通信では伝えられることのなかった画期的な死後世界観が、シルバーバーチによって地上にもたらされることになったのです。

※参考:『ニューズレター』40号⇒
    『500に及ぶあの世からの現地報告』⇒

参加者の感想

幽界の神が人間のために用意してくれた素晴らしいシステムに驚きました。なんでも好きなことができ、思いが全部叶う世界を体験させる目的は、地上的意識を拭い去り霊的成長したいという霊の本能を目覚めさせ、霊界行きを促すためなんですね。ますます死とその後の死後の人生が楽しみになりました。(40代女性)

「幽界での霊的純化のプロセス」この最重要な内容を地上で教わることができて、本当に幸せだと思います。霊的真理を肉体があるうちに学べているこの状況は、他の何とも比べることのできない真の幸福を手にしていることだと思います。他に何も望むことはありません。これに甘んじることなく、霊界の方々の好意にそむくことなく純粋であり続け、道具となれたらと思います。私たちスピリチュアリストは、本当に必要なものは霊的成長であるとわかっていますので、死後幽界で短い期間過ごして、できるだけ早く霊界に入っていきたいと思います。(50代女性)

本日は霊的純化のプロセスを主として学びました。死後直に霊界に行ければよいなあと思いましたが、やはり今の自分を見てみますと、どうにも幽界での体験が必要に思えます。死は恐怖すべきことではないということが十分理解できておりますが、それまでの期間、少しでも霊的な純化を地上界で努力してまいりたいと思っております。そうすれば幽界へ行っても、霊界へ行くのが一層早くなると思います。(70代男性)

今日はとっても奥深く難しい内容でした。幽界がなぜあるのかという意味を知り、地上世界にいる間にできる限り地上の物質的なものへの執着をなくしていきたいと思いました。今もそうですが、肉体がある限り避けては通れないことが多いですが、自分の霊性を高めたいと思うと、やっぱり物質的なものが邪魔に感じることがあると同時に、気を抜くと執着してしまう怖さも感じます。(30代女性)

幽界がある意味は、地上人生の名残の物質臭を払拭する目的だと分かりました。その先にある霊界での生活に向けてのプロセスであり、霊界は言葉では表せない美しい世界なのだとより実感を持てました。幽界を越えて、霊界は利他と奉仕と深い愛の世界ですので、地上にいながら利他と奉仕へとさらに踏み出したいと思います。(40代男性)

今までの死後についての認識が大きく変わりました。霊的純化のプロセスがよく分かりました。亡くなった友人の息子さんに対しての想いも、180度変わりました。わたしはやっと霊的真理へ一歩踏み出したばかりですが、どこかでずっと求めていたものにたどり着いた気がいたします。これからもシルバーバーチの教えを深く読み続けたいと思います。(50代女性)

今月は死の眠りから覚めた後の幽界での生活の役割について学習しました。幽界というところは、はじめは自分の地上時代の願いが全て叶う夢のような、楽園のような世界に感じられるが、実は地上での物質性・利己的欲求を拭い去り、純粋一色の霊的世界へ入るための「霊的純化」の界層なのだとよく理解することができました。『500に及ぶあの世からの現地報告』は、ローズという女性の霊界通信によって、幽界入りした時から十数年にもわたる霊界入りまでの霊的成長の歩みが詳細に記録されています。これは、私たちだけでなく後世の人々の地上での霊的知識獲得のために受け継がれていく重大な資料であると感じました。自分一人で霊訓を読んでいるだけでは、絶対にこうした深いところまでの理解には及ばなかっただろうと考えると、改めてこうした学習の機会を与えていただいたことへの感謝の気持ちと、その与えられた恩恵(地上で正しい霊的知識・霊的真理を知ることができたという)に見合った責任を果たしていこうと、新たな決意が生まれた学習会でした。(30代女性)

今日は死後、最初に行く世界である幽界の霊的純化のプロセスの大切さを感じました。『500に及ぶあの世からの現地報告』の中でローズという一人の女性を通して、幽界で生活する心・意識の変化が生々しく伝わりました。幽界という場所は純粋な霊的世界に入るための大事なところで、地上臭を全て拭い去るところであることがよく分かった学習内容でした。こうした死後の詳しい内容を知ることができたことに対する感謝の気持ちと、この地上でもっともっと霊的成長をして、利他的内容を大きくしていきたいと思います。そして、こうした死後の世界のことを自信もってお伝えしていきたいという思いがいっそう強くなりました。霊的真理・知識を知っていることの重要性を感じることが回を重ねるごとに強くなり、真理普及の道具としての役割をしっかりと果たしていきたいと思っています。(30代女性)

今日の講義は、今まで以上に勉強になり、参考になりました。幽界での霊的純化のプロセスを経るための一番の目的が霊的成長であり、そのために地上の欲望、地上臭を拭い去るところであることを知りました。今こうして生きて幽界の内容を学ぶことができ、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。幽界に行って迷ったり、ウロウロすることのないように、日々の生活で少しでも霊的成長できるように、利他愛に生きていきたいと思います。また、少しでも多くの人たちに伝えていくために正しく学んでいきたいと思います。(60代女性)

今月も大変興味深い内容でした。特に印象的だったのは、「幽界での霊的純化プロセス」のところでした。この重大な内容を、肉体をまとっている現時点で学ぶことができた私たちは、とても幸せであると痛感しました。残りの地上人生でやるべきことは、霊的真理を正しく理解するために学習を続ける、真理を自ら実践し、普及に努めることであると再認識し、決意を新たにしました。(50代男性)

本日学習した中で、「幽界での霊的純化のプロセス」のところが特に印象に残りました。霊界という純粋な霊的世界に入る準備段階として、地上的意識、地上臭を拭い去るのが幽界の一番の目的であるというのは、霊的成長をさせるために本当にうまくできているなあと思いました。地上の内にこのプロセスが体験できることは、本当にありがたいです。この真理をより多くの人に伝えたいです。(50代男性)

今日は幽界の目的・意義について学びました。物質界→幽界→霊界の順に、徐々に波長を各界に合わせて移動していることがよく理解できました。我々スピリチュアリストは、まさに物質界にありながら幽界でやることを既に日常生活を通して実践していることになります。その分、それだけ霊的成長が速まることになります。まさに宇宙の法則が進化発展にあり、そのコースを今歩んでいることになります。後は利他主義でどこまで成長できるかが残りの人生の勝負です。(60代男性)

死後世界観(幽界・霊界)について、幽界での生活について今日は学びました。『500に及ぶあの世からの現地報告』の中で、ローズが霊的純化のプロセスを経ていく場面には感動しました。この世に生まれてきた目的を成就して、早く霊界へと行きたいものです。(50代男性)

シルバーバーチの死後世界観によって霊界は一つであることが明らかにされました。死によって地上を離れた人は、まず幽界での生活を体験することになります。『500に及ぶあの世からの現地報告』からローズの報告などを例に、幽界での霊的純化のプロセス、幽界で生活する意味について詳しく学ぶことができました。私たち地上人は、自分では気づかないうちに日常の忙しさに紛れ、地上での物質生活に否応なく適応せざるを得ません。しかし、幽界から霊界へと移るには、地上臭を拭い去り、利他愛の心が芽生えることによってはじめて幽界から霊界へと移れるのだとわかり、この世にいても、心をできる限り奉仕という実践と愛ある生活に向け、生活していくことがとても大切だと思いました。(60代女性)

今月のテーマは「幽界」でした。すぐに頭に浮かんだのが「幽界」と「霊主肉従の努力」の関係でした。地上界にいる時に、「霊主肉従」の努力をした人と、していない人では「幽界」に行ったときにどのような違いがあるかということでした。「幽界」の目的は地上臭を拭い、霊的浄化することですから、地上界にいる時に「霊主肉従」の努力をしておくと早めに「幽界」から「霊界」に行くことができるでしょう。「霊主肉従」の努力が神の愛で作られた「幽界」で早速役に立つんですね。(50代男性)


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