シルバーバーチ読書会
2024.4./21
今月も、先月に引き続き思想体系Ⅱの「神観」「霊的世界観」を学習しました。私たち人間は神・霊界・地上世界という3つの世界に囲まれて生きています。しかし、ほとんどの人が、目に見える地上世界のことしか意識していません。意識しないというよりも、存在自体を認めていない人の方が多いということです。しかし、シルバーバーチの霊界通信などに示されているように、“神”も“霊界”も、紛れもなく存在しています。そしてむしろ地上世界よりも“神”や“霊界”の方が、私たち人間と深くかかわっていると言っても過言ではありません。
私たち人間と密接に関わりのある2つの世界について学ぶことは、苦しみや困難の多い地上人生を生きる上で、大切なことを知ることになります。
スピリチュアリズムの主導者であるイエスは、地上に再臨してから、幾度となく「もっと神について知ってほしい」と言っています。日本人は、無宗教で神についての意識が薄い人が多いのですが、世界全体を見てみると、何らかの宗教に関わり、神を信じている人間の方が圧倒的に多いのです。しかし、これまで人々が信じてきた神の姿は正しいものではありませんでした。今地上で生きる80億の人間も、過去に地上人生を送ってきた人々も、誰一人といっていいほど神の本当の姿・神の真実を知らなかったのです。2,000年前に誕生したナザレのイエスを除いては……。
この宇宙・物質世界、そして霊界を創造し、支配しているのは“神”です。あらゆる存在物・生命体を創造したのも“神”です。神によって造られた被造物の中でも、私たち人間は、一人一人が神から分霊を与えられ、個別に造られた特別な存在です。地上に生命を受けたものの中で私たち人間だけが、神と同じ要素を持つ“分霊”を与えられているのです。ほかの生命体と人間には「神から分霊を与えられた」という決定的な違いがあるのです。
「動物や植物も同じ生き物なのに、人間だけが特別な存在だなどというのは、人間の傲慢な考えだ」という人がいます。しかし、この地上世界で、神の分霊を与えられた存在は人間だけであることは事実です。そして、なぜ神がそうされたかは、私たち人間には知る由もありません。ただ、分霊を宿した霊的存在である私たちは、他の生命体にも存在物に対しても、全体として調和していくようにする大きな責任があります。身近な動物に対しても、周りの自然に対しても、全てが調和がとれるように図っていくのが、神の霊的子供としての使命なのです。
全ての存在に対して責任があるということは、苦労も多いことです。が、地上世界は苦労すればするほど、霊的成長し、その後に得られる喜びも増すようになっています。この世界を貫く唯一の最大の法則は、「利他性の法則」です。あらゆる存在も事象も、「利他性の法則」によって支配されています。人間はその世界の中の頂点に立ち、舵を取り、全体を調和に導く立場に立っているのです。神が宇宙やこの世界を創造し、摂理を通して支配・維持していこうとされたその一端を、この地上世界で担うことを私たち人間は許されたのです。そこには、神の全ての存在物への愛や思い、そしてそれ以上に子供である人間に対して抱いている神の愛があふれています。
シルバーバーチは「摂理(法則)の神」を強調していますが、その法則も、“神の愛”がなければ存在することはできない、と言っています。神が摂理を造られ、すべてを支配しようとしたその背後には、神の計り知れないほど大きく深い愛があるのです。
私たちが神について知るということは、「いかに私たちは神から深く愛されているか」ということを知ることに他なりません。肉体という重い物質の鎧をまとっていると、神の愛をなかなか感じ取ることができません。しかし、霊界へ行けば、ストレートに神の存在、神の愛を感じ取ることができるのです。神の存在を否定する霊は一人もいません。そして霊界人は皆、常に神の愛に触れ、喜びと感動の中で生活しているのです。
私たちスピリチュアリストは、地上に居ながらにして、神の本当に姿を知ることができました。それは神の愛がどれほどこの世界にあふれ、そして一人一人に注がれているかということを知ったということです。ほんの少しでも、霊界の人たちの何万分の1であっても、神の愛を知ることができたなら、私たちは最も幸福な地上人生を歩んでいると言えるのです。
「宇宙に存在を与えたのは神の愛です。宇宙が存在し続けるのも神の愛があればこそです。全宇宙を経綸し、全存在を支配しているのも神の愛です。(中略)全生命の極致であり、全生命の基本であり、全生命の根源であるところの愛は、よりいっそうの表現を求めて人間の一人一人を通して地上に流れ込みます。そしていつの日か、全宇宙が神の愛によって温かく包まれることになるでしょう。」
『シルバーバーチの霊訓(1)』(潮文社)p.142
今回の神観や霊的世界観の講座では、前回の講義で一度講義をうけて、さらに自分での学習により、理解を深めていた状態で講義を聞くことで、さらに深い理解ができました。特に、全知全能の神が摂理を完璧に創造されたのにも関わらず、人間の自由意志のために、人間の行為により、悲劇を生んでいることを改めて学びました。これは、私が以前から疑問に思っていた質問の一つですが、その答えにとても納得できました。これから、このような質問を受けた時にしっかり答えられるようにしたいと思います。(30代男性)
今回教えて頂いたのは、「見えないもの、実感しづらいものを信じる信仰心」でした。「信仰心を強固にして、しっかりとした知識をもって人のために働く、これからすることはそれだぞ」と教わりました。神は意識体、分霊も意識体ですから、絆の本質は形のない意識体の交わりです。「摂理」や「理想への永遠の道」も含め、最も大切な価値あるものは、無形で無限のものという価値の根幹を何度も示して頂き、その価値観を実生活のあらゆる場面に広げることが人間を強く、豊かにするということを心から学ばせて頂きました。神、摂理、愛、信仰、信念、霊界、守護霊、背後霊、どれも、肉体を持つ私達が五感でもって確認することはできませんが、これらを素直に受け入れた人生がどれほど豊かな広がりを持ち、強く、幸せな自分をもたらすか、幸い私達は知ることができました。その幸せを多くの人に享受してもらえるよう、お教えできるよう、私達は、清く、強い信仰心を持ち、知を磨いていきたいと思います。(60代女性)
前回は、霊的真理(事実)が圧倒的な迫力で迫ってきて、それらを創造した神に対して畏怖の念を抱き、神が遠く離れていったように感じ、寂しく思っていました。しかし今回は、真理を通して神と触れ合っているような感覚がありました。「神の内的本性(ほんせい)は、愛です」と、講師の先生はおっしゃっていました。人間に永遠の霊的成長をたどる道を与えたところに、神の愛の本質を見たような気がいたします。地上の宗教は、死後、苦しみや悲しみが存在しない世界で暮らすことを目指しているようですが、人間の考える小さな幸福をはるかに超えた至福を与えてくれる神の愛に、感動いたしました。そして、その神の愛の示し方に、私も倣っていきたいと思いました。(40代女性)
神観の講義を通して、日々の祈りの時に正しい神のイメージをしっかりと持って祈り、神と交わりの時を持つことの重要性と価値を再認識しています。現実の地球人類は、分霊を宿しているが故に、必然的に神を追い求めています。間違った神にすがっている霊的無知な全人類に、一人一人の人間を真に愛する、特別な愛の対象として愛してくださっている親なる神の正しい姿を確実に伝えていくことが私たちスピリチュアリストの役目です。求めても得ることのできない最高の奉仕の仕事を与えられていることを、常に感謝してさらなる努力を重ねていきます。(70代女性)
今回、特に心に残りましたのは、霊的真理はシンプルですが奥の深いものであること。神が人間だけに神の分霊というかけがえのない霊的宝をお授けになったこと。そして、どのような時にも私たちは神の大海の中にあること。さらに、守護霊や背後霊の導きがあることを常に意識し感謝の気持ちを忘れないこと、などです。霊的真理を正しく理解し、それらをより深めていくことによって、真の利他愛を実践することができますように、そして霊界に関してのスペシャリストになれますように、精進してまいりたいと思います。多くのインスピレーションを受け取ることができました今回の特別読書会でした。(70代男性)
今回、神観・霊的世界観の講義をお聞きし、神と神の造られた摂理を学べば学ぶほどに、神の完璧さ、全知全能さ、神の愛の深さに圧倒される思いがしました。神と神の摂理に沿って、利他愛の実践をすることが人間にとって真の幸福をもたらすという、神の人間に対する深い愛に基づく摂理に本当に感動しました。私たち人間は守護霊から深く愛されて守られており、一人ぼっちの人はいない、霊的成長をするように導かれているという、その仕組みを造られた神の偉大さに感動するばかりです。イエス様のおっしゃるように、人類の霊的命運を左右する最も重要な知識であることをしっかり心にとめ、「神はいます。死後の世界は存在します。霊的成長こそが真の幸福です」と自信をもって伝えられるようになりたい、思想体系を真理普及の霊的武器にできるよう身に着けていきたいと思いました。そして、神への信仰心を深め、神の兵士としてイエスの部下として成長していきたいと思いました。(50代女性)
人間を取り巻く世界で、人間の本体である分霊を延長したものが神的世界、又、人間の中にはミニチュアの神が存在していて、それを本体として持っている。との説明で、「自分の中にも神と同じ要素があるんだ」と意識が神へと移り、心があたたかくなるのを感じました。神がいるからこそ、今こうして生きていられるということを実感し、神観を学ぶことの必要性を強く感じました。神は、人間だけに分霊を与え、特別な、最高の愛を人間に注いでいるという事実を知り、神の大海の中で生きているということと、神はどれほどの深い愛をもって、私たち人間一人一人を造られたのか、慈愛にあふれた神の姿を想像した際、新たな感動が胸に押し寄せ、涙が溢れ出そうになりました。5つの神の定義を一つ一つ図と照らし合わせて丁寧に分かりやすく教えていただいたことで、今まで以上に理解が進み、神を想像した際には、しっかりと一つ一つの定義を頭の中で思い描くことができるようになり、神のイメージが更に膨らんだことに、本当に嬉しい気持ちでいっぱいです。永遠の絆で結ばれている神に少しでも近づきたいと強く思いました。(40代女性)
今回はさらに神の理解を深めたいと思い、神観の重要ポイントと講義者の説明の一つ一つをしっかり確認することを意識しながら講義を聞きました。私たちが神観を正しく理解してほしいというイエスの思いと一体となって、講義内容は思考を凝らして組み立てられていることを感じました。これまで、正しい神観を知らずに悲劇ばかりを繰り返してきた地上人が、今度こそ正しい神を知って救われて欲しいというイエスの愛の思いがひしひしと伝わってきました。正しく神を認識することで、肉体を持った地上人でも神を少しずつ実感することができるようになるという説明がありました。神を少しでも実感することができるなら、霊的成長を通して神に近づきたいとの願いがさらに強まって、幸福な地上人生を歩むことができるようになることをイメージすることができました。(40代男性)
2回にわたる神観の学習を通して、正しい神を理解しイメージし祈ることが如何に大切であるかをイエスをはじめとする多くの高級霊が集まる場において、魂から実感することができました。「神は人間一人一人を本当に慈しみながら誕生させた」というイエスの言葉が忘れられません。私たちは今もこのときも一瞬も離れることなく神の愛の中で生きているという実感が、安心と勇気と慰めと力として押し寄せてきました。あぁ、正しい神の姿を知ることによってどれだけの人が救われるであろうか。神の愛を知り、常に懐の中にいることを知ればどれだけの人が安らぎの中で力強く歩んでいけるだろうか。何としてでもイエスのマウスピースとして伝えねばならないと決意を新たにしました。(20代男性)
神は人間にだけ分霊を付与され、そこには特別な意図、配慮、愛、願いがあり、それだけ人間には大きな責任があります。また、究極の愛で、私に生命だけでなく、分霊まで与えてくれました。私だけでなく、周りにいる人たち、イエスや天使たちに対しても同じように創造されました。神の自分に対する愛をしっかり受け止め、感じ、感謝し、摂理に一致した生き方をすると同時に、私と同じように神の愛を受けている同胞の人々に愛を与えられる人間にならなければと強く思いました。(40代男性)
5つの神の定義を通して、真実の神の姿を知ることができました。地上人が神を実感することは部分的限定的でとても難しいことだと言われていましたが、今回学んだだけでも神の存在の素晴らしさを知り、喜びと感激で一杯になりました。神は、人間の個人的な願いを叶えてくれるのではなく、人類全体全てに対して摂理を通して公平平等に愛を注いで下さっている、人間は神の子供であり神から分霊を与えられ神と同じ霊的要素をもっているということ。真実の神について地球人類の全ての人が知り、共に神から生まれた兄弟姉妹として神からいただいている利他愛の世界を造っていけるようにと心から願います。真実の神の姿を伝えていただいたことに感謝いたします。イエス様が進めて下さっている人類救済と大宗教革命に自分もお役に立ちたい、真理を伝えたいと思いを新たにいたしました。(50代女性)
私たち人間は、神の世界、霊的世界、地上世界に同時に存在していますが、全ての始源は神です。私たち(分霊)の始源は神です。物的世界も霊的世界も全てが人間=霊を成長させるために存在するのだと思います。全ては霊中心・霊第一なのだと思います。イエスは「地上を生きるものでなかれ、地上を旅するものであれ」というような御言葉を地上時代に述べられているそうですが、物的要素や地上的感情に埋没せずに、霊的意識をもって日々を生きていきたいと思います。地上の人間にとっては神を実感したといっても、霊界と比べるとどこまでいっても知的なレベルでの実感とのお話でしたが、前回今回ともこれまでにはない神への深い実感が感じられるように思いました。知的実感ができるということは、本当に素晴らしく有難いことなのだとやっぱり思います。存分に噛みしめ味わい喜びたいと思います。(40代男性)
今回の講義は、前回に続いて神に対する正しいイメージを深めるものでしたが、同時に神の本質である愛についても強く心に響くものでした。神が特別な思いで私たち人間に分霊を与えてくださったことで、私たち人間のうちに愛を本質とする本体があることをもう一歩深く理解できたように思います。神が人間に分霊を与えられた意味や意図の全てを理解することは到底出来ませんが、そこに極めて特別な思いと愛があることが分かり人間が内なる神を顕現することで調和をもたらし、神の願われる世界に近づくための責任を果たせると改めて思いました。物質世界で愛を基調として生きることはとても困難ですが、神から与えられた分霊の中には霊的成長を目指すタネが植え付けられている以上、どのようなことも乗り越えていけると確信をもつことができました。講師の先生の講義から神がどれほど深い愛から私たち人間を創造されたのかと思い何度も感動の涙が溢れました。それによって何度失敗しても挫けず必要な体験を通して、道具としての資質を高めたいと決意を新たにすることが出来ました。(60代女性)
かつて、地上の宗教で救われた者は一人もいない。スピリチュアリズムのエビデンスは死後の霊的事実である。と講師の先生は語られました。とても静かな語り口でしたが、道を求めて遍歴放浪した私には、誠にありがたく、心にしみいる言葉でした。イエスの指導のもと、何回も推敲を重ねて、講義に臨んでおられるお姿には、感謝以外ございません。今回の講義で、心に強く残りましたのは、五つの神観(いずれも重要ですが)のうち、摂理としての神であります。この神観を真剣に学ぶことによって、間違った宗教や信仰から解放されるものと確信致します。と同時に、この真理を伝えるためには、伝道者みずからが、摂理にそった生き方をしているか、厳しく自己を見つめる謙虚な姿勢を忘れてはなりません。学んだ知識を誇るのではなく、どこまでも、霊界の道具として、相手のことを思う、愛の一念で、そっと軽く相手の心にノックしたいものです。(70代男性)