学習のポイントと感想

シルバーバーチ読書会

2021.5.29 / 30 

学習内容:スピリチュアリズムの思想体系Ⅰ「人間観」後半

今回は、緊急事態宣言のため、月末開催となりました。日程調整がつかず参加できない方もありましたが、多くの方がスケジュール調整をして参加してくださいました。また、こうした状況下で会場まで足を運べないながらも、オンラインで参加しようという意欲ある方もいらっしゃいます。参加者の皆さんは、月に1度の読書会でともに霊的真理を学ぶことを何よりも大切に考えて毎月集まってくださいます。一人一人が「霊的真理を伝えていく同志」として大きく成長してこられたことを本当に嬉しく思っています。

●「霊の心」と「肉の心」 ⇒

●人間の心と潜在意識

人間は、「霊の心」と「肉の心」という2つの心を「1つの心」として感じています。肉体を持った地上人は、「肉の心」から生じる肉体本能的意識は全て自覚することができますが、「霊の心」から生じる霊的意識については、ほんの一部しか自覚することができません。私たち地上人が心として感じている霊的意識は、脳を通過してもたらされるほんの一部に過ぎないのです。残りの大部分は表に出てこない、隠れたような状態になっています。こうした霊的意識のことを「潜在意識」と言います。潜在意識に対して、表に出ている、私たちが自覚している意識(霊的意識+肉体本能的意識)を「顕在意識」と言います。

潜在意識」という言葉自体は、世の中でも頻繁に使われ、なんとなく知っているという方も多いと思います。しかし、シルバーバーチはこれまで誰も知らなかった潜在意識の働きについて明らかにしてくれました。


<潜在意識の働き>
・地上人生で入手した、あらゆる知識・情報が記憶されている
・地上人生で行ったすべての行為がしまい込まれている
・前世に関する情報・睡眠中の情報が蓄えられている

私たちは、地上人生の中でさまざまな知識や情報に接します。本を読んだり、テレビやインターネットを通じて膨大な数の知識や情報を手に入れます。しかし、そうした知識や情報のほとんどは日々の日常生活の中ですぐに使うことはありません。そのため、大半の人は「忘れてしまった」と思っています。しかし、私たちが地上人生で得た知識や情報は、今すぐ使う、使わないにかかわらず寸分の狂いもなく、正確に潜在意識の中にすべて記憶されていきます。すぐに必要なものと、今は必要ないものはちゃんと整理され、必要ないものは「保管庫」のようなところにしまわれていきます。それは知識や情報だけでなく、私たちが行なった行為もすべて記憶されています。

「すべての知識・情報、行為が記憶されている」ということは、人には知られたくない内容もすべてしまい込まれているということです。私たち地上人は肉体を持っているため、どうしても肉体本能的意識に心が傾き、利己的な思いを持ちやすくなっています。霊的なことを全く知らず、この世が全てなら好きなことをやらなくては損だと考える人たちは、他人のことなどお構いなし、自分さえよければいいという利己的な行動に走ります。人を騙し、傷つけることがあっても、人に知られなければいいと思い表面だけ取り繕って善人顔をしているかもしれません。しかし、死んで霊界に入ると、それまで隠れていた潜在意識の内容がすべて表に出てきます。それは自分だけが分かるのではなく、周りにいる他人にも分かるようになるのです。地上時代に隠したいと思ってきた自分の悪事や恥ずかしいこともすべて周りの人に知られてしまうのです。これが「幽界の審判」です。

霊的真理に出会って、霊的真理に沿って歩もうと決意をしたとはいえ、私たちスピリチュアリストも人には言えないような情けない過去の経験や、消してしまいたいような体験を持っているものです。「ああ、こんなことが人に知れてしまうのか。もう忘れてしまいたいと思っていたのに、死んでまで突き付けられるのか」と絶望的になるかもしれません。

しかし、安心してください。霊的真理に出会って、これまでの生き方を反省し、人の為に役に立つように働こう、自分の人生を人々の救いのために捧げようと思って生きるなら、そうした思い出したくないマイナスの過去は潜在意識の奥に封印され、表に出ないようになるのです。ひたすら、人々の救いと幸せのために、誠実に歩んでいけば、死後、後悔の念に苛まれることはありません。利他愛の実践こそが、自分の犯した罪を償う道にもなっているのです。

シルバーバーチの霊訓を真っ先に手にし、摂理に沿った生活を送り、人々の救いと幸福のために歩める私たちスピリチュアリストほど幸せな存在はありません。真理に出会ったと言っても一足飛びに高級霊になれるわけでもなく、肉体の鈍重さとの闘いはずっと続きます。そうした中でも霊的なものをいつも意識し、優先していくことで少しずつ霊的成長できるようになっていきます。今は苦しいことが多いかもしれませんが、このハードな地上人生を終えて、霊界に入いり肉体を脱ぎ捨てた時、苦しかった地上人生がどれほど価値があったのか、人知れず他人のために力を尽くし働いたことがどれほど大きな宝を積んできたのか――実感するはずです。

わずか100年足らずの地上人生です。小さな目の前の幸せのために右往左往するのではなく、永遠に続く霊界に大きな宝を積む歩みをしていきましょう。

参加者の感想

やはりDVD学習は、他の人(例えばスピリチュアリズムに入門したての方々など)に間違った内容を教えないためにも、「この基本はしっかり押さえておいてください!」の意味が非常に大きいと思いました。そうした見方をすることによって、また、それをそっくり真似をすることによって、私たちも学習が身につくのだなと思えてなりませんでした。つまりは「実践スピリチュアリズム」を行なっていくための見本を示してくださっているということになるのですが、「心・意識とは」の項目は、ややもすると自分解釈が混ざってしまいがちになり、正しい見識からずれてしまいかねませんので、やはり基本をおさえることは、とても大事なことになってくると思いました。(50代男性)

人間とは何なのか……今日の学習の中で霊的真理に導かれた恩恵を深く深く感謝する気持ちが湧いてきました。神は細部に至るまで、たぶん未だ気づきもしていない極細部にいたるまで配慮してくださり、霊的成長を願ってくださっているのだと感じました。そのことに少しでも気づけたのは、幸いにも真理を学ぶ機会を与えられていることです。自分の知識を深めることで、より確信をもって人に伝えることができるようになると思います。人間が生きる上で、とても重要なことを知らないまま生きているのは悲劇だと思います。ほんの少しでも耳に残り、自問自答したり、答えを模索するきっかけになればよいと思うので、時期の来た人に出会えるようにしっかりと祈っていきたいと思います。今日もありがとうございました。(50代女性)

「人間観」シルバーバーチによる霊的視野に立った人間の「心・意識」を明確に知ることができたんだと本当に感謝です。そして一つ一つが納得のできる内容でした。地上人生を生きている私たち人間は、全体の意識から見ればほんの小さな肉の心(本能)に支配され、本来の自分としての大きな霊の心のほんの一部、それすらも自覚することができない本当に霊的無知の中で生きているのですね。その中で生きることの意味を求めて霊的真理を知ることができていることは本当に感謝であり、素晴らしいことだと感じます。しかし、まだ本当に霊的真理に沿って生きる努力をしている自分なのか?利他的に何かできているのか?まだまだです。一生葛藤しながら努力していく道なのだと思います。(50代女性)

今日読書会に来る途中、梅雨の晴れ間の素晴らしい青空に見とれてしまいました。私たちの本体である霊も、この青空のようにどこまでも澄み渡り、延々と広がっているものなのかもしれません。今日の学びで霊的顕在意識は脳によって受信されたもの、肉的意識は脳によって発信されたものというのがありましたが、私たちがいつも心悩ませている心配事や、欲しい欲しいと求めているあれこれは、いわば“ぽっと出”の一過性の、この地上限りのものなのですね。そんなものに手いっぱいになったままではなく、脳の関門を超えたところにある蒼穹のような永遠の大いなる霊的自我、その壮大さを前にいつでも朗らかさと喜びと好奇心であふれていたいものです。(50代男性)

これまで人間の「心」「意識」については、心理学や哲学などが各々の立場から解き明かそうとしてきましたが、どれも明確な回答を出すことができませんでした。これについては、霊的視野かでしか説明ができない内容であり、シルバーバーチが初めて明らかにしてくれたものです。本日の読書会では、それについてまずビデオ学習を行ない、その後ポイントを確認することによって、そのシルバーバーチが人類に解き明かしてくれた「心」や「意識」そして人間が死後どのような姿となるのかについて学びを深めました。人間の本来の姿は神の分霊であり、通常「魂」や「霊魂」と言われているものが、人間の本来の心(霊的意識)であること、そして地上で生活している間は脳というフィルターを通してそれがほんの一部しか意識できない一方で、肉体本能である「肉の心」の意識は全て脳から発するため、全て意識することができるということについて、理解することができました。これも霊的視野からでしか説明できないことであり、そのためにもスピリチュアリズムに導かれた我々は、地上にあっても常に「霊主肉従」「利他愛の実践」がいかに大切なものであるかを改めて深く認識することができました。(60代男性)

本日は人間観について学びました。従来の物質的観点からの人間観ではなく、霊的観点からの人間観をしっかり学ぶことができました。シルバーバーチよりもたらされた霊的真理をさまざまな観点からこれまで学んできたことがどんどんつながってきて、人に真理を伝える時にさまざまな観点から話せるようになれそうです。体系的に学ぶことの大切さが改めて実感できました。より多くの人に真理を伝えられるように、日々努力していきます。本日もありがとうございました。(50代男性)

心や意識については、宗教や哲学・思想などで語られてきましたが、明確な答えがない理由が、霊的真理を学ぶことによって分かりました。肉体については、物質次元で認識できますが、心や意識は物質次元、地上的観点からだけでは分からなかったのです。人間は霊的要素と物的要素からできているという人間についての基本を知らずに、人間とは何かを理解できるはずがなかったのです。さらに、今自覚している“私”という存在は、実は本来の自分のごく一部で、死後自覚していない部分全てを知るという事実は恐くもあり、楽しみでもあります。これは、死が私たちにもたらしてくれるものです。死は全ての消滅ではなく、肉体を失うだけで、多くのものをもたらしてくれるものと思えるのも霊的観点、霊的視点を知ったからです。自分自身とは何かを知ることも、死の本当の意味を知ることもすべては霊的真理の理解にかかっています。人間にとっての霊的真理の重要性を再認識しました。(50代女性)

私たち地上人は、潜在意識として隠されている霊的意識がほんの一部しか現れていない、ゆえに霊的真理をしっかりと学びながら、利他愛の心を少しでも多くの人たちが霊的真理に出会えるように伝えていきたいと思います。参加する前に何回か読んできたのですが、あいまいなとらえ方が少しずつ分かりかけたような気がします。常に自分自身、あるいはすべての物事を霊的視野で見ることの大切さを感じさせていただきました。(60代女性) 

今回の読書会では、人間という存在について多くのことを詳しく知ることができて、大変勉強になりました。スピリチュアリズムを知り、実践を通してより深く真理を実感することができました。私たち人間は多くの失敗や過ちを犯してきていますが、スピリチュアリズムに出会い、今までの過ちを反省し、利他愛に励むことができれば、自分の罪滅ぼしをするとともに、霊的成長をすることができるということに、希望と神様の愛を感じることができました。(40代男性)

人間は、「霊的意識」の利他性と、「肉体本能的意識」 の利己性との相反する二つの葛藤の中でこの地上人生を送っており、ともすれば「肉の心」「 肉体本能的意識」が優位になって利己性に傾き、不安や悩み、苦しみの多い人生となるところを、霊的知識・霊的真理を役立てることができるスピリチュアリストは、ほんとうに幸せだと思います。霊を優位にし、霊界の方々、守護霊の方のよいはたらきかけを受けながら、導かれながら、利他愛を実践し、中でも霊的真理の伝道という最高の利他愛の実践ができるようになり、霊界の道具としての役割を果たせるようになりたいものです。(60代男性)

今回も永遠に学ぶ事の大切さ、毎回感謝と感動を与えて頂ける事、有り難く思います。人間の心は、霊の心と肉の心が絡みあっていること。霊的意識は、脳を介してほんの少ししか意識できないこと。また潜在意識の中に、あらゆる知識情報が記憶され、すべての行為がしまいこまれている事等勉強になりました。霊界に帰ると、良いことも悪いことも明らかになることは、少しドキッとしました。(笑)でも真理を知っているので、安心感があります。また心の問題は、シルバーバーチによって、人類で初めて明かされた事に、感謝と喜びでいっぱいです。これからも心を正し、人の為に生き、霊界の道具として使って頂けるよう努力していきます。ありがとうございました。(50代女性)

死後の人間の姿は霊体と肉体の分離を経て肉体本能も無くなり、霊、霊の心、霊体だけを携えて死後の世界で生きる。それはたとえ、宇宙が無くなっても生き続ける。その事は理解していましたが、心と意識に於いて、人間は誰でも心がある。心はどこから来るのか、どの様に形成されているのかと意識した事はありませんでした。霊の心と肉の心の狭間で負けそうになる事もあると思いますが、常に霊の心を持って利他愛に満ちた毎日を心掛けたいと思います。(50代女性)


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