学習のポイントと感想

「シルバーバーチ読書会」

2014.10.18

今回は、「シルバーバーチは語る」7章 神とは何か ⇒について学びました。

第7章 神とは何か

●神は、人間にとって最重要なテーマ ――――――――――――――――――――

  • 宗教における最も重要なテーマ
  • 信仰者にとっての絶対的存在であり、崇拝と祈りの対象
  • さまざまな神観と信仰
  • 唯一神信仰……キリスト教・イスラム教・ユダヤ教
  • 多神教信仰……神道・ヒンズー教・古代ギリシャ信仰・古代エジプトなど
  • 自然神信仰……シャーマニズムにおける信仰、太陽・雷・自然界の存在物を神格化し、信仰と崇拝の対象とする
  • 人物神信仰……歴史上の人物を神格化し、崇拝と信仰の対象とする
  • 現人神信仰……現在生きている人間を神の化身として崇拝・信仰の対象とする
  • これまで地上の宗教には正しい神の認識と理解がされてこなかった
    → 信仰それ自体が間違ったものになっていた
  • 地上にはこれまで正しい信仰が存在しなかった(P439/LB1~P440/1)
  • 祈りとは神に対しての人間サイドからの働きかけ
    → 神に対するイメージや認識が間違っていれば、祈りそれ自体が的外れなものになってしまう
  • 正しい宗教・正しい信仰・正しい祈りを確立するためには
    → 神についての正しい認識が必要
  • シルバーバーチは人類史上、初めて神に関する真理(神観)を解き明かした
    → 地球上にはじめて真実の宗教・信仰のあり方が示される(P58/LB2~LB1)

●シルバーバーチが明らかにした正しい神の姿 ――――――――――――――――

  • スピリチュアリズムは唯一神信仰――唯一の神のみを信仰対象とする
  • シルバーバーチが明らかにした唯一神の特性「5つの神の定義」
    ……創造主・大霊・愛の始原・究極の理想・摂理の神

〈5つの神の定義〉

① 創造主としての神・人間にとっては霊的親としての神

  • 宇宙と霊界、そしてそこに存在する全ての生命体・存在物を創造
    人間も神によって創造された → 神は人間にとっては霊的親、人間は神の霊的子供
  • 人間には神の霊の一部分(分霊・ミニチュアの神)が付与されている
    → 人間の内部には、神と 同じ分霊が内在している
  • 大霊の分霊 = 人間の本体 → 人間は霊的存在者
  • P59/1~2、P394/1~3、P78/7、P97/4~5

② 大霊としての神

  • 神はあらゆる生命の中、存在物の中に内在している
  • 神は万物の内側と外側に存在し、神から離れて存在しているものはない
  • P120/7~LB3、P390/7

③ 愛の始原としての神

  • 「神は愛の存在である」……イエスによってはじめて明らかにされる → 画期的な神観が地上にもたらされた "恐れ・嫉妬の神"は"親なる愛の神"になる(地上人類の神観の大飛躍、神観の革命)
  • P120/7 大霊は完全なる愛であり…
  • 神は愛から人間を創造し、全人類の霊的親となり、人間は神を共通の親とする霊的兄弟姉妹となった
  • 神の愛(利他愛)が、神と人間、また人間同士を結ぶ霊的絆となり、神の愛が全ての存在物を結び つけることになった → 愛の摂理による支配が確立し、神を中心とする愛の世界が形成される
  • 機械的な冷たい摂理(法則)の支配の背後に、温かい"神の愛"が存在している

④ 究極の理想・目標としての神

  • 人間の分霊は、永遠の霊的成長の道をたどって、神に近づいていく 神は人間にとって永遠に目指す目標であり、理想である
  • P83/LB4~3、P127/7~10

⑤ 摂理としての神(摂理の神)

  • 神は摂理を設け、それを通して万物を創造し、維持し、運行し、支配する
  • 神の摂理の完璧性――神の完全性・絶対性・全知全能性
  • シルバーバーチの神観の最大の特色、シルバーバーチが人類史上初めて明らかにした画期的な神観 従来の宗教における信仰を根底から覆すことになる神観
  • P440/1~2

●シルバーバーチの神観の最大の特色
―― 「摂理の神」(シルバーバーチが明らかにした画期的な神観)

  • 大霊は摂理を造り、その摂理を通じて宇宙・万物・人間を支配している
    宇宙も万物も人間も、神の摂理によって存在を維持している
  • 人間は神の摂理を通して神と関係を持っている
    神と人間は、間接的な関係で結ばれている
    これを人間サイドから見ると、神は常に摂理として現れることになる
  • P121/4 一般人の考える神とは、実は神の摂理のこと
  • P93/LB1~P94/1

2015-10

●「摂理の神」が意味するもの

  • 大霊は摂理を通して人間に接している → 間接的な関係であって直接的な関係ではない
  • 摂理は機械的に支配し、働き、一切の例外はない
    → 全ての人間が平等・公平、特別な恩寵は存在しない
  • これまでの地上の宗教・信仰の間違い
    神に必死になって祈れば神がそれを聞き入れてくれる
    特別な配慮や奇跡を起こして救ってくれる
    →「摂理の神」はこうしたこれまでの信仰が根本的に間違っていたことを明らかにした
  • 人間にとっての"正しい信仰"とは――神が定めた規則(摂理)に沿うための努力のこと
    その努力を通して、霊的成長が促されるようになる
    自分のほうが摂理に合わせ一致していくことが"正しい信仰"
    神に願いをしたり特別な恩寵を期待することではない
    摂理から外れたものは一切聞き入れられない
  • "祈り"とは神に語りかけ、人間から神に働きかける信仰的行為であるが、"正しい祈り"とは大霊 の摂理の支配に反しない内容でなければならない
    正しい祈りをするためには摂理について正しく知ることが必要
    これまで地上に宗教や信仰者は神の摂理がわからなかった
    → 意味のない無駄な祈りを延々と続けてきた
  • 神は摂理を通して全てを支配しているため、神は万物の全てを把握し、神の影響力は万物の内側と 外側に偏在するようになっている
    「摂理としての神」は、万物に遍く存在する「大霊としての神」を意味する
    (P121/4~LB2)

*「摂理の神」が意味するものを知ることができるということは、私たち地上人にとって、とても大きな意味があります。全てが摂理を通して支配されている、何一つとして例外はないということは、国が違っても、宗教が違っても、話す言葉や習慣が違っても、金持ちであろうと貧乏人であろうと、同じ原因を作れば同じ結果が出る、誰もが皆同じ 神の直接支配 摂理による神の間接支配 摂理 神人間人間 (従来の宗教)(シルバーバーチの説く摂理の神)ということです。地上人生だけを見ていると、不公平・不平等極まりないじゃないか、神も仏もいるものかという人の気持ちも分からなくはありません。しかし、実は霊的に見た時には、何一つ不公平はない、完璧な公平性が保たれ ているのです。 神は摂理をお造りになって、全てを支配されました。そして人間には自由意志を与え、自ら摂理に沿った行いをして成長するようにされました。神の意に反して間違った方向に向かう人間も数多くいますが、そうした人間でも摂理違反に対して苦しみをあじわうことによって幸福へ至る道に戻ることができるように「摂理」を用意してくださっているのです。摂理の後ろにまた別の摂理……神はどんな人間であっても、いずれは救い上げる、神の救いの御手からも れる者は一人もいないのです。

参加者の感想

分かりやすく摂理について話をしていただきました。とても充実した楽しみな時間です。"機械的な冷たい摂理(法則)の支配の背後に温かい'神の愛'が存在している"一番印象に残りました。もっと深く理解できるように意識して日々を過ごしていきたいです。(50代 女性)

「神とは何か」……あまりにも偉大で漠然とした私の神への認識が、今日の学びを通してより鮮明に豊かに理解することができたことを、心から幸せに感じております。これからも神の意志を素直な心で受け止め、精いっぱい摂理に沿う努力をしてゆきたいと思います。(40代 女性)

摂理がいつも働いているということを心して、生活していこうと思いました。読書会に出席すると、さまざまな意見を知ることができ、自身にとっておおいに学びになります。(50代 女性)

今日はシルバーバーチの神観の最大の特色「摂理の神」について、改めて学びました。摂理は機械的に支配し、働き、完全平等・完全公平であること、人間の方から摂理に合わせて一致していくことが正しい信仰のあり方であることをしっかりと心に刻んでこれからの毎日を過ごしていこうと思います。霊的真理に出会うまでは、神などいないと信じていた間違いを正すことができてよかったと思います。(50代 男性)

今日は"神とは摂理です"ということを学びました。私にとっては、大霊の「霊力」が顕現したものが「法則」であり「摂理」だと理解しています。我々は、特にキリスト教社会では、人間的な父親のような神をイメージしているために、(シルバーバーチは)あえてこのような表現を使っているのだろうと思っています。我々人間も意志を持った霊力そのものであり、法則・摂理を維持している同じ力で我々の生命(霊力)として現象界に顕現しているのだと思います。ここでいう「摂理」で特に我々にとっては大切なことは、"我々とは霊魂"であり、永遠不滅の生命をもっている"神の分霊"であるという霊的摂理・霊的真理だと思います。(60代 男性)

神に与えられた自由意志を、神の摂理に沿って判断、行動していきたいと強く思いました。霊的真理を先に手にした私たちは、本当の神観を得ることができ、恵まれた存在です。少しでも多く摂理を学び取り、正しく人にも伝えられるように真理の全体像、霊界の方々の意図をくみ取る努力をしたいです。(30代 女性)

私はすべてを理解することはできません。少しでも自分を生長させ真理に近づくように学んでいきたいと思います。(60代 男性)

霊的真理を学ぶ前は無神論者でした。しかし何か大きな力が働いていることは感じていました。「摂理」というものがその大きな力だと感じました。「摂理」があることで神の愛を感じることができました。(50代 男性)

シルバーバーチの神観の最大の特色は、大霊は摂理を造り、その摂理を通じて宇宙・万物・人間を支配している、人間は神の摂理を通して神との関係が結ばれているので「摂理の神」ということになる。"摂理は機械的に働いて一切の例外はない。全ての人間が平等・公平・特別な恩寵は存在しない"これが私にとって生きていく上で心の糧になっています。これからも神の定めた摂理に沿う努力を怠らないようにすることが重要だと思いました。(60代 女性)

「摂理」という言葉一つとっても言葉の解釈の違いで混乱してしまうのですから、シルバーバーチの交霊会で霊界側が不完全な言語を使って人間サイドにわかりやすく「真理」を語ることがいかに難しかっただろうと思います。あらゆる「摂理」は神に近づくための神の大きな温かい愛の存在に支えられていることがわかりました。とても勉強になりました。(30代 女性)

機械的な冷たい摂理(法則)の支配の背後に温かい"神の愛"が存在している、シルバーバーチが明らかにした画期的な神観――摂理があるからこそ(人類が)すべての人間が公平に神の愛が受けられる、ということがもっと理解できるように、摂理に沿う努力が永遠に続くんだなと感じました。(50代 女性)

神とは大霊、大霊は法則であり摂理である、私たちは大霊の分霊である。考えれば私たち人間とは何か、あなたとは何か、考えさせられる重い内容です。シルバーバーチの霊訓の中で最も重い内容です。考えさせられました。(40代 男性)

今回のテーマ「摂理」ではないのですが、今日は人を受け入れるという寛容力を身につける大切さを感じました。正・邪(誤)ではなくて、勉強会の内容とは違う箇所での学びをいただいております。(50代 女性)

人が「神」と呼んでいるのは実は宇宙の自然法則のことです。私の言う「大霊」です。――この神は従来の宗教では直接人間を支配する存在とされてきたが、シルバーバーチは両者の間に摂理が介在し、神が人間を間接支配されていると明示された。この摂理は「法則」であるゆえに人類平等・公平に作用する。ところが人は摂理に反した生き方をしがちである。それは正しい知識に目覚めなければ肉主霊従の生活に陥って、創造主の望む道から外れてしまう。今日はそこからいかに摂理に適った歩みに進むことができるかを具体例を交えてわかりやすく説明していただき、感謝いたします。「神に近づけ、そうすれば神はあなたに近づいてくださる」とありますように、日常の中でも大霊の摂理を悟り、従う生活をしたいと思います。(60代 男性)

神の定義を5つに分類し、その一つ一つを詳しく学んでいきました。その中でも摂理の神をもっと学んでいきたいと思っています。頭では分かっていても、摂理を生活に活かす時、摂理に沿っているのかどうかを判断することが難しく、迷いに迷うことが多いです。生活を通しての体験を少しずつ積んでいきたいです。また、全ての人間に同じ法則が働いているということにやはり神の愛を感じました。(40代 女性)

神の本当の姿に近い「神観」が時代とともに伝えられ、理解されてきている流れに人類の霊性の進化を改めて感じることができました。また、スピリチュアリズムによって神の大きな愛――誰一人として神の愛の手からこぼれる人はいないことを自分の霊性の範囲内の理解ではあっても知ることができたことに、改めて喜びを感じました。神と神の摂理をもっともっと理解していきたいと願います。(30代 女性)

本日は神とは何かについて学びました。創造主・大霊・愛の始源・究極の理想・摂理の神――この中で摂理としての神はシルバーバーチが始めて説いたものでした。そしてその摂理が働くということに関して、人間が不完全であるからその人間を通して現れる摂理が不完全であるということを読んで、今まで考えたことのない視点であったので驚きました。(40代 男性)


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