学習のポイントと感想

「シルバーバーチ読書会」

2014.11.15

今回は、地上の宗教の間違いについて『シルバーバーチは語る』9章キリスト教のどこが間違っているのか ⇒を中心に学びました。

地上の宗教の間違い 『シルバーバーチは語る』9章
―― シルバーバーチの宗教観・正しい宗教とはどのようなものか

●宗教の意義 ――――――――――――――――――――

  • 宗教――人間の心を支配、大きな影響力、人間の救いと幸福、死後の救い、人間にとって不可欠。
  • 宗教の使命――死の恐怖から救いをもたらすこと

  • 宗教にとっての2大テーマ――「神」と「死」 人々に神と死についての正しい知識を示す

*世界の総人口約70億人のほとんどといっていい人たちが何らかの宗教に関わっています。キリスト教・イスラム教・仏教の世界3大宗教だけでも全人口の7割以上を占めています。日本人は無宗教だとよく言われますが、お正月には初詣、お墓参りに七五三と、人生の節目には神社・仏閣を訪れお参りします。また家に神棚や仏壇があるところも多いのではないでしょうか。そうしてみると、日本人も昔から宗教と関わってきているといえます。それほど人間にとって宗教とは近なものであるということです。人類の歴史は宗教とともにあったといっても過言ではないかもしれません。人々は宗教に何を求めてきたか……それは簡単に言えば"救い"と"幸福"ということです。日々の生活は思うに任せず、辛いことばかりであれば、そこから何とか抜け出したいと思うでしょう。また、年をとっていくに従い"死"が現実のものとして迫ってくると、死んだらどうなってしまうのだろうという恐怖に心が占められてしまいます。そうした誰にも共通した思 いを解決するものとして起こされてきたのが「宗教」だったのです。

●スピリチュアリズムによる宗教批判と既成宗教との対立 ――――――――――――――

  • 人々はひたすら自分の信じる宗教のみが正しいと考えてきた
    → 霊界から見るとこれまで地上世界には「正しい宗教」は存在しなかった
  • シルバーバーチから見たこれまでの地上の宗教
    特に巨大な組織宗教はことごとく失格
    人類に救いをもたらすことがなかったばかりか、人間を救いと幸福から遠ざけてきた
    ある意味で地上の宗教は人類の敵といってもよいような存在、むしろない方がまし
  • スピリチュアリズムの高級霊の霊界通信
    →地上の宗教、特に既成宗教の間違いと弊害を指摘
    スピリチュアリズムは既成の宗教(キリスト教)と激しく対立
    キリスト教からはサタン呼ばわりされてきた

*宗教の本来の役割は人々を死の恐怖から救い、本当の幸福を手に入れる道を示すことでした。ところが、その宗教自体が幸福をもたらすどころか、人々を幸福から遠ざける張本人となってしまいました。人類の歴史は、戦争の歴史と言っていいほど、地上の至る所で戦争が繰り返されてきました。そうした戦争の多くに、様々な宗教が関わってきました。中世の十字軍は、キリスト教(カトリック)とイスラム教の闘いでした。また、イラン・イラク戦争や最近ではシリア騒乱など、イスラム教の関わる戦争もいくつもあります。人を救うはずの宗教が戦争を引き起こす……どこか違っていませんか?シルバーバーチでなくともそう問いかけたくなります。

●「シルバーバーチの霊訓」による人類史上最高の宗教革命――――――――――――――――――――

  • 「シルバーバーチの霊訓」――人類史上初めて、霊的観点から"正しい宗教とは何か"を明らかにした/li>
  • 霊的観点から宗教本来のあり方を示した
    →地上世界の宗教に歴史上最大の"宗教革命"を引き起こすことになった
  • 地上の宗教は、「シルバーバーチの霊訓」の到来によって、今後根底から覆されていくことになる

  • 何百年という長い期間を通して、シルバーバーチの示す宗教のあり方(霊界における唯一の宗教)に集約されていくようになる

●シルバーバーチの指摘する地上の宗教の間違い……ウソの教え・洗脳・霊的牢獄・組織エゴ

  • P144/6~8
    宗教の教義による束縛が霊性に目隠しをし、"魂の病"を生み出す。 それは肉体 の病や疫病・伝染病よりタチが悪い(宗教による霊的牢獄は地上世界の悲劇)
  • P158/5~9
    教義は必ず魂の足かせになる。魂を縛り閉じ込め、魂の自由な顕現を妨げる
  • P176/6~7
    神学は呪い
  • P145/7~10
    大きな礼拝堂・宗教建築物を作って、その中に神を閉じ込めようとする
  • P152/5~6
    教義・ドグマ・儀式・祭礼・礼拝所・法衣など、地上の宗教が重要視している ものは本来、宗教とは無関係
  • P154/10~P155/1
    神話や伝説を借用して、リーダー(一人の人間)を凡人の手の届かな い位置に祭り上げる
  • P151/4~10
    イエスを神の座に祭り上げ、人間の手の届かない存在とし、生き方の模範でな くしてしまう。教会は真理に敵対するための手段になっている
  • P151/LB5~LB1
    真理への道を閉ざし、古い宗教的慣習に固執し、霊力の通路を閉ざす

●正しい宗教とは(シルバーバーチの説明)――――――――――――――――――――

  • P144/LB2~P145/1
    いかなる教義も儀式も作法も要求しない。神の愛と摂理を説くだけ
  • P148/4~11
    一人の人間(教祖・宗教指導者)に忠誠を捧げない。いかなる書物にも絶対服 従しない。絶対的忠誠は大霊と摂理だけに捧げる
  • P149/6~7
    永遠に不変な神の摂理を土台とする生き方をすすめる

●スピリチュアリズム普及と従来の宗教の崩壊 ――――――――――――――――――――

  • P147/LB7~LB6  スピリチュアリズムの霊的真理の攻撃によって崩れる寸前
  • P153/LB1~P154/6  迷信・無知が切り崩されるまでには、長い時間は掛からない。
    周り には崩壊の兆しが至る所に見られる (参考:P50/10~12)

●真理を手にした地上人のとるべき態度 ― 間違った宗教を勇気をもって捨て去る

  • P153/7~9
    間違いとわかったものは、長い間大切にされてきたものでも、潔く捨て去る
  • P152/LB2~P153/3  内心が間違っていると感じていること、理性が得心しないことは潔 く捨て去る。その時初めて魂は自由となる
  • P145/1~6
    いかなる書物、ドグマ、リーダー、権威、教義に縛られない。ひたすら大霊の 摂理に従うように心掛ける。大霊の摂理のみを最高の権威者とする
  • P144/LB4~LB3
    真理を知った者は教条の奴隷状態から脱したことを喜ぶべき。そして今 なお奴隷状態にいる人々を解放するように働きかけなければならない/li>
  • P144/9~10
    教条にしがみつく人、教条に縛られている方が気楽だと考える人がいる

●正しい宗教と間違った宗教(まとめ)――――――――――――――――――――

〈正しい宗教〉

  • シルバーバーチによる宗教の定義――"宗教とはサービス""大霊の子に奉仕することによって大 霊に奉仕すること"(道しるべ・P95)
    ※サービス=利他愛の実践・無償の奉仕
  • 宗教の本質――神の摂理に一致した「生き方」→「霊的成長」→「真の救い」
  • 霊的成長を促す神の摂理 = 霊優位の摂理・利他性の摂理
    → 霊優位の生き方・利他愛実践の生き方をすることが正しい宗教
  • 摂理に一致した正しい生き方・日常生活を送ること = 宗教 特定な宗教を受け入れ従うことが宗教でも信仰でもない
  • 宗教(摂理に一致した生き方)の目的――人間に「霊的成長」する生き方を促すこと
  • 信仰対象とは――「大霊(神)」と大霊の造った「摂理(決まり・法則)」
     従来の宗教は神を信仰対象としたが、摂理を信仰対象にはしてこなかった
     大霊と摂理を信仰対象とし絶対視するのが正しい一神教信仰
  • 宗教形式(教祖・宗教組織・宗教教義・ドグマ・礼拝施設・儀式など)は一切不要

  • 霊界はすでに正しい宗教(摂理に一致した生き方)が実現している
    全員が共通の利他愛実践という宗教的生き方をしている(霊界には一つの宗教があるだけ)
    スピリチュアリズムはその霊界人の生き方(正しい宗教)を地上にもたらそうとする運動
  • スピリチュアリズムこそが地球上における唯一の正しい宗教
    今後の地上世界における唯一の正しい宗教になっていく

  • ※創造主としての神・大霊としての神・愛の神・究極思想の神・摂理の神
  • 特に「摂理の神」が重要 → 摂理に一致した生き方(正しい宗教・信仰)→ 霊的成長・幸福
  • 摂理 = 利他愛・霊優位 → 利他愛と霊優位の実践こそが正しい宗教

2014-11

〈間違った宗教―地上世界の大半の組織宗教〉

  • 特定の宗教組織のリーダー(教祖)と組織が作り出した教えを真理として絶対視する
  • 真理と言われてきたもの――霊的事実からかけ離れており、人工的に作り出されたもの
    宗教組織の利害によって作り出されたもの。霊的無知の上に作り出された偽りの産物
  • 宗教教義と組織に忠実に従うことによって救いがもたらされるとする(ニセの救い)
  • 正しいのは唯一自分たちの教団とその教えであると主張(狂信・ニセの正義)
  • 信仰対象――教祖と組織(ex. イエスとキリスト教会)
  • 人類にとって有害な存在・人類の敵
  • ① 宗教組織のエゴ的支配→魂の自由を奪い霊的牢獄に閉じ込める→霊的成長を妨げる
  • ② 宗教組織のエゴ(自己正義の主張)→争い・戦争を引き起こす
参加者の感想

他の宗教をすべて排除するという宗教を信仰している家に生まれたため、22歳までその宗教を信じていました。組織の上層部の争いで、悪口の言い合いになることが多く、これは本物の宗教ではないと思ってその宗教をやめました。しかし生活の中心となっていた信じるものがなくなり、数年間精神的にぐらぐらした感じでいました。シルバーバーチに出会い、これは本物だと思うと同時に、生活を送るうえでの指標が示されているので、本当にありがたいことだと今日改めて思いました。摂理に沿った生活を送ること、日常が宗教であることを再確認したので、また明日から一つ一つの行動を見直していきたいです。また、宗教の牢獄に押し入れられてしまい、大変な思いをしている人が多くいる国について、これから何かできるかを考えたいです。(40代 女性)

真の信仰、正しい信仰とは、「私たちが忠誠を捧げるのはただ"神"と"神の摂理"だけであるというシンプルなものですが、その神と神の摂理の正しい知識やその理解が必要不可欠であることを改めて感じることができました。守護霊の導きや神の愛は目に見えず、耳に聞こえず、迷いながらも自分で選択し、間違いながらも地上人生を歩んでいかなければなりませんが、間違えば正しい方向へと導かれるように摂理ができているという事実を"事実"として知ることができたことに感謝の念と大きな喜びに包まれた学びの時間でした。(30代 女性)

今日は宗教について学びましたが、改めて地上を見渡してみると、シルバーバーチが言うように、全ての宗教が失格であるという意味がよく分かります。どこか特定の宗教に属さなくても、真剣に自分の魂を高めて自分を人のために役立てたいとの思いがあるなら、日常生活のすべてがその目的のための修行の場所になります。そう考えると今、自分が不自由な肉体をまとい、なかなか思い通りにならない自由意志を与えられたことに、神の深い愛と感謝の念が生まれます。(40代 女性)

前回の「神とは何か」に引き続いて、「宗教とは何か」について学びました。信仰の核心部分と思いました。まだ神の存在も十分実感できないがために、苦しみの多い毎日を過ごしていますが、霊的真理を読み、苦しみに正しく対処できるように努力していこうと思います。(50代 男性)

宗教そのものというより、宗教を利用して人を動かし操ろうとすることが悪いのではないでしょうか。「シルバーバーチの霊訓」を知る機会のない人達にとっての心の拠り所として宗教が存在することは、仕方がないと思います。知識のない人間は弱いからです。正しい知識を得ることは他者から操られないためにも大事であると実感しました。(50代 女性)

自分はこれまで生きてきた理由を知りませんでした。死ぬことは知っていたけれど、死ぬとどこへ行くか知りませんでした。苦しいことがあるのを知っていましたが、なぜ苦しいことがあるのか知りませんでした。妻のプレゼント(*この方の奥様は1年と少し前に病気で他界されました。そのことがきっかけでシルバーバーチと出会われました。)によりそれが分かるようになりました。霊的成長のために生まれてきました。その霊的成長には、利他愛の実践が必要なことも分かりました。この知識だけで充分です。(シルバーバーチの霊訓に書いてある内容を)確認したいため、他の本を読んだりする必要はないと思うようになりました。とにかく自然に実践できるようになりたいです。妻のプレゼントのためにも、私は前と変わり、摂理に沿った生き方をしたいです。それが救いになるのが分かったから。(50代 男性)

多くの人間は、霊性の目隠しから魂の病にかかっているかもしれないと思いました。でもその病に気付き。自分を癒すことができればよいと思いますが、難しいとも思いました。(50代 男性)

今回は、既成宗教をシルバーバーチが痛烈に批判した9章を中心に学ばせていただきまして、具体的にどこが間違っていて真理とかけ離れているかを理解していくことができました。宗教の本質はサービス(奉仕)であって、摂理に一致した生き方をしていくことで霊的成長が促され、本当に意味での救いと幸福がもたらされます。本当に意味での救いとは、既成宗教によって魂が霊的牢獄に閉じ込められ、そこから解放されることだと思いました。霊界では宗教と呼べるものは一つしかなく、それが利他愛の実践・無償の奉仕をし、摂理に一致した生き方だとシルバーバーチは言っています。既成宗教のウソの教え・洗脳・霊的牢獄・組織エゴによって、まだまだ本当の意味で魂の自由を得られていない方々が全世界で8割以上もおられます。今回は様々な面でとても勉強になりました。(40代 男性)

今日は地上の宗教の間違いについて勉強しましたが、不安や問題が起こると何かにすがりつきたくなり、その時に"信じれば救われますよ"と言われれば、つい本当かなって思ってしまうと思いました。自分のしたことをさしおいて楽になれると思うと、耳を傾けたくなるかもしれませんが、それが大きな罠だと思います。本当に宗教とは、本当の救いとは、霊優位の生き方・利他愛実践の生き方をすること、すなわち摂理に一致した正しい生き方・日常生活を送ることです。決して楽にうまく生きるのではなく、摂理に沿った生き方でなくては本当の生き方でないと思いました。(60代 女性)

利他愛と霊優位の実践が霊的成長につながるが、その前提として"本当の自分"を知ることが必要です。"本当の自分"は霊魂で、神の分霊であるという自覚が信念化から確信に至るプロセスが霊的成長だと思います。このプロセスで利他愛と霊優位の実践が必要になってくると思います。ひとことで言えば霊主肉従の努力・闘いです。"本当の自分"の自覚が進めば進むほど、利他愛と霊優位が自然とできるようになってくると思います。それが宇宙の摂理につながっているからです。(60代 男性)

宗教は本来の目的である人を救う行為があまりできておりません。宗教の神の名の元にどれだけ多くの人が殺されたでしょうか。教会組織のため、多くの宗派間抗争も行われました。真理は大霊の摂理、利己的動機がないということが大切なことだと思います。しかし人は利己心をなくすことは難しく、それが恐怖を生み出し、宗教を大きくしていくのだと思います。(40代 男性)

人間の作った宗教ではなく、霊界からの視点で正しい人間のあり方を示した宗教(スピリチュアリズム)に出会えて、私は幸いです。私の周囲には、盲目的に宗教を信仰している人がたくさんいます。理性を働かせて、少しでも宗教の牢獄から抜け出してほしいです。いずれ地上の宗教が根底から覆され、捨て去られます。一日でも早くその日が来て、全ての人が正しい神観を持てるようになればと思います。(40代 女性)


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